mustachex’s diary

どうなんでしょう。

奈良国立博物館へ行って来た

f:id:mustachex:20180510203138j:plain

 少し前、連休前に奈良国立博物館へ行って来た。

春日大社のすべて」という特別展もやっていたのだ   けれど、仏像展の方が印象深かったのでその事を。

 JR奈良駅からぶらぶらと歩いて東大寺へ。外国から   の観光客に修学旅行の学生と人が多く驚いた。最近  は  何処へいってもインバウンドの観光客が多い。人の波と鹿を避けながら大仏前までたどり着く。小学生の時に来たときはもっと大きく感じたものだけれど、という最初の印象。でも、見上げる大仏様は大きくて圧倒的でそれなのに威圧的な感じが少しもしないのはさすがに日本一の仏様。

 

途中、運慶快慶の仁王様?(金剛力士像)を見る。すごい。小学生のころには感じなかったすごさが大人になれば実感できる。セクシャルで迫力があって、何か変。この変なところが高く評価される所以なんだろうなと。昼間だったのでそうでもなかったけれど、夜に一人で薄明りのなかで見ればそれこそ腰が抜けて歩くことも出来なくなったかもしれない。これが800年以上前の作品かと思うとやっぱり人の歴史なんてほんとうに大事なところは変わらないんだと納得。通っていく観光客は写真にはとっているけれどそんなには関心がない様子もする。

さて、肝心の博物館の展示。春日大社の展示にはもうひとつピンとこなかった。たぶん関心がないからだと思う。仏像の展示は面白かった。年代毎に並べられていて、教えを受けた元の大陸の仏像から鎌倉ごろまでの小さい仏像が多かった。初期のちょとまだ定型が定まらない仏像はどこか不安定な表情で、当時の人々の仏教に対する思いがそんな感じでどう受け止めて自分たちのモノにしていくかの過渡期だったからなのだろうな。次の時期の奈良平安の穏やかな表情やしぐさはやっと落ち着くところに落ち着いた仏教という教えの成果だろうか。次の鎌倉のちょっと荒々しい所作の様子を見ると余計にその穏やかなたたずまいが印象に残った。こうして流れで見ていくと分かりやすい。やっぱり奈良以前の仏教定着過渡期の仏像が面白かった。出来上がる少し前のものって、何か惹かれるものがある。

なかなか博物館へは行く機会が少ないが奈良国立博物館も含めてまた行きたい。

なるほど、収蔵品は画像で見れるのか。

画像データベース|奈良国立博物館